自宅で楽しめる趣味として人気が高いハンドメイド。
「この趣味を仕事にしたい」「自分の作品を販売してみたい」と思っている方は多いですよね。
そんな悩みがある方は、クラウドファンディングの利用を考えてみましょう。
クラウドファンディングって?
クラウドファンディングは、自分の夢や目的を発信して、大勢の人たちから資金を募集する仕組みのことです。
参加のハードルが低く、誰でも手軽に利用できます。
「夢を叶えたいけど、資金や人脈がなくて実現できない」という方がたくさん利用していますよ。
ハンドメイドの場合は、作りたい作品を紹介して、その作品を欲しいと思ってくださった方に支援してもらうことが多いです。
支援してもらったリターンとして作品を送るので、販売方法の一つとして利用している方もいます。
クラウドファンディングのメリット
お金を先に調達できる
クラウドファンディングでは、作品を作る前にお金を調達できるのが最大のメリットです。
ハンドメイド販売は作品の材料だけでなく、使用する道具や梱包材もそろえる必要があり、思ったよりコストがかかります。
とくに、初心者の間は売り上げが低い傾向があり、製作にかかったコストを回収できないことも多いです。
作品製作のための資金が足りない…。ハンドメイドに必要な道具をそろえるのに、思ったよりお金がかかる…
このような悩みを解決できるのが、クラウドファンディングです。
マーケティングになる
自分が作った作品が売れるか心配な方は多いですよね。
作った作品が売れないと材料費を回収できないので、赤字になります。
しかし、クラウドファンディングは資金調達後に製作するので赤字になる心配がありません。
資金調達ができなくても経済的リスクがないので、気軽にチャレンジできますね。
また、自分が作りたい作品に需要があるのかを調べられるのも、大きなメリットです。
クラウドファンディングサイトでは支援者数(購入者数)が見られるので、どんな作品が人気か分析できます。
作品を知ってもらえるきっかけになる
クラウドファンディングは、作品を知ってもらえるきっかけにもなります。
とくに、クラウドファンディングを利用している方は、人とのつながりを重視している方が多いです。
そのため、ファンになってくれる可能性が高まります。
『クラウドファンディングを利用している』というのも、アピールポイントになりますね。
クラウドファンディングのデメリット
手数料がかかる
クラウドファンディングは、無料で登録・プロジェクトの立ち上げができ、掲載費用もかかりません。
しかし、調達した合計金額の20%程度の手数料を払う必要があります。
クラウドファンディングで作品を販売するときは、手数料も考慮しないといけませんね。
発信力がないとお金が集まりにくい
クラウドファンディングで重要なのが、情報の発信力です。
とくに、プロジェクト内容(説明文)や画像が重要になります。
自分の作品の魅力を言葉や画像でしっかり伝えられないと、クラウドファンディングで資金を集めるのは難しいです。
支援したい、購入したいと思えるような文や画像を心がけることが大切ですよ。
これは、他の販売方法でも重要なポイントですね。
クラウドファンディングの流れ
どんなことをするのかよくわからない方のために、クラウドファンディングの流れを簡単に紹介します。
プロジェクトの立ち上げ
必要な資金を決める
最初に自分がどんなことをしたいのか、必要な資金を決めます。
このとき、アバウトに資金を決めるのではなく、明確な理由付けをして資金を決めるのがポイント。
ハンドメイドの場合は、どんな作品を作りたいか、販売するかを紹介するのが一般的です。
リターンを設定する
リターンは、資金支援をしてくれた方へのお礼の品です。
ハンドメイドの場合は、作品がそのままリターンになることが多いですね。
複数設定できるので、金額に合わせてさまざまなリターンを設定します。
審査を受ける
設定が終わったら、クラウドファンディングサイトで審査を受けます。
審査の際に、サイト側からアドバイスを貰えることもあるそうです。
- プロに相談できる場合は、うまく活用する
- プロジェクトの本文や画像をしっかり練る
プロジェクト開始
審査に通ってプロジェクトが開始したら、情報を発信していきます。
クラウドファンディングサイトでプロジェクトを始めただけでは、なかなか資金は集まりません。
有名な方が立ち上げたプロジェクトと、無名の方が立ち上げたプロジェクトでは、お金の集まる速さ・量が全く違います。
SNSやブログなどで情報を発信するのは必須ですね。
プロジェクト終了
プロジェクト終了後の対応の仕方は、3パターンあります。
目標達成
目標額を達成した場合は、資金を受け取った後にリターンの準備にとりかかります。
ただし、サイトによって資金の振込日が違うので、しっかり確認しましょう。
リターンがスムーズに行えるように、振込日までにできることはやっておくのがいいですね。
目標未達成|All or Nothing型
目標額に達しなかった場合に、お金は全額返金して、リターンも発生しないのがAll or Nothing型です。
資金を手に入れられませんが、損失もありません。
設備投資が必要なハンドメイドをやりたい方におすすめの方式です。
目標未達成|All in型
設定した目標額に達しなかった場合でも、お金を受け取って、リターンをお届けするのがAll in型です。
支援があった場合は必ずリターンを用意しないといけないので、場合によっては赤字になるかもしれません。
材料費のみをクラウドファンディングで募集する場合におすすめです。
- 支援者へのお礼の手紙・メールは欠かさず行う
- リターンが発生した場合は、細かく経過報告を入れる
おすすめのクラウドファンディングサイト
クラウドファンディングサイトはたくさんあるので、どれを使えばいいかわからない方も多いですよね。
ハンドメイドにおすすめのクラウドファンディングサイトを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
Creema SPRINGS
ハンドメイド作品のマーケットプレイスとして有名なCreemaのクラウドファンディングサイトです。
- ハンドメイド作品が好きな利用者が多い
- ハンドメイドに関する資金を集めやすい
- プロジェクトが成立した場合は、そのままCreemaで販売できる
ハンドメイド販売をする場合、Creemaを利用する方は多いと思います。
Creema SPRINGSで支援してくれた方をそのまま顧客にできるので、とても便利です。
ネットでの販売ノウハウがあるCreemaのスタッフさんにプロジェクトをサポートしてもらえるのも魅力ですよ。
CAMPFIRE
クラウドファンディングがまだ浸透していなかった2011年から活動している、歴史のあるクラウドファンディングサイトです。
- 利用者が多い
- サポート体制が充実している
- 成功しているプロジェクトが多い
実際に、有名人もたくさんプロジェクトを立ち上げています。
とても人気のあるサイトで、レスポンスが遅くなることが多いのが欠点。
CAMPFIREを利用する場合は、早めに行動するよう心がけましょう。
Makuake
ゲームやメディアで有名なサイバーエージェントのグループ会社が立ち上げたクラウドファンディングサイトです。
- PR力の高さが魅力
- 細かいマーケティング分析ができる
Makuakeは、サイバーエージェントのつながりを活かして、多くの人に知ってもらえる可能性があります。
発信力に自信がない方でも、やってみようという気持ちになりますね。
また、Makuakeアナリティクスでサポーターの年齢や性別などの情報も分かります。
作品を販売するにあたって、どの作品がどんな人に人気があるのかしっかり分析することはとても重要です。
クラウドファンディングも販売手段の1つに
ハンドメイド販売におすすめのクラウドファンディングサイトを紹介しました。
クラウドファンディングは、自分の作品をより多くの方に知ってもらえる活動の場です。
ハンドメイド初心者さんでも、SNSで拡散されたり、メディアに掲載されたりする可能性は十分あります。
資金調達ではなく、ファンの獲得や宣伝目的にもおすすめの方法です。
クラウドファンディングでの作品販売は初心者でも経済的損失がないので、気になる方はチャレンジしてみましょう。
ハンドメイド作品はどこで売ったらいいのかわかりません。それと、資金がなくて販売できるような数を作れるか心配です…。