「縫製ばぁ【縫製バラエティ】」(登録者数4.77万人)よりご紹介します。
この動画では児島にある生地メーカーの株式会社ショーワの社員さんが、デニムについての質問に回答しています。
プロの方ならではの話や、面白い生地メーカーあるあるなど盛り沢山です。
デニムが好きな方や、衣服の生地に興味のある方、日本のものづくり現場を知りたい方はぜひ視聴してみてください。
日本のデニム産業を支える会社
ジーンズの生地、岡山県の児島でオンリーワンのデニムメーカーとして有名な株式会社ショーワ。
児島で唯一染め、織りから仕上げ加工までを一貫して行っている会社です。
動画ではそんなショーワの社員さん3名が出演し、様々な疑問に回答してくださっています。
- デニムが色落ちしたら緑っぽく見えるのはなんで?
- デニムの裏のモコモコしたボアはどうやってつけているの?
- ポリウレタンの比率は5%が適性なの?
- MADE IN JAPANのデニムはどんな国に人気?
- デニムメーカーならではの職業病やあるある
上記にあげたように、専門的な知識の話から気になる話題まで面白い話を聞くことができます。
こんな貴重な話を専門家直々に聞ける機会はなかなかないのでデニムファン必見ですよ。
ショーワさんに関する動画は他にも多数アップされています。
日本のものづくりに真摯に取り組む会社を詳しく知ることができる動画です。
色落ちすると緑っぽくなるデニムの秘密
ショーワのロープ染色はインディゴ100%です。
しかし染め屋さんによっては深みをもたせるため、緑や黄色など他の染料を混ぜることがあり、その色が出ている可能性があります。
また、もう1つの説として、インディゴの青は日光や窒素酸化物によって分解されることが関係しているそうです。
インディゴは分解されるとイサチンという黄色い物質が出てきます。
イサチンの黄色とデニムの青が合わさって緑に見えるのではないかという見解もあるようです。
たしかに昔のヴィンテージデニムなどは黄色っぽくなっているものも多い気がします。
それには染色の仕組みによる、ちゃんとした理由があったんですね。
世界でも人気の日本のデニム
児島のデニムは今や日本だけでなく世界でも大人気です。
ヨーロッパ圏、特にイタリアやフランスにお客さんが多いと言います。
また、最近はアメリカのメーカーとの取引も増えてきているそうです。
日本の技術や品質が世界にも認められているのは、嬉しいですね。
海外でも生地メーカーは沢山ありますが、なぜ児島の評判がそれほど良いのでしょうか?
それは、日本人ならではの感覚や品質、管理面、欠点が少ないなどの理由が挙げられます。
たとえ欠点があったとしてもその際の後始末やクレーム対応含め、評価につながっているそうです。
普段から真っ直ぐに仕事に向き合っているショーワさんの想いが評価されているようで素敵ですね。
このように、動画では面白くて参考になる生地の話が他にもたくさんあります。
普段何気なく履いているデニムの作り手側の気持ちを知ることで、より愛着がわくきっかけにもなりますね。
生地メーカーならではのあるある
動画の後半では、社員のみなさんが生地メーカーならではのあるあるをそれぞれ発表されています。
その中でもみなさんが口を揃えておっしゃっていたのが、「店頭の服の生地をつい触ってしまう」ことです。
店頭でつい生地をつまんだりなでたりして素材を確認し、値段も見てしまうというのが何とも生地メーカーらしいお話でした。
仕事以外の場面でも自然に生地に興味をもってしまうところに、プロフェッショナルさを感じますね。
ただ触るだけではなく、どの素材が何%なのかの混率を当てるクイズを自然にやってしまうという声もありました。
海外のデザイナーの中には生地を触っただけで混率がわかる人も多いそうです。
ショーワの社員さんも仕事で毎日生地を触っているので、だんだんとその感覚が培われているとのことでした。
こういった何気ない話からもものづくりに対する熱い思いが窺えますね。
縫製に関する知識を楽しく勉強できる動画
今回は、児島のデニムメーカーであるショーワさんが質問に回答する縫製ばぁ【縫製バラエティ】の動画をご紹介しました。
普段あまり知ることのできない生地に関する深い話を聞くことができます。
この記事を読んで少しでも興味が湧いた方は縫製ばぁ【縫製バラエティ】の動画を覗いてみてくださいね。
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